知識ゼロから始める資産運用

コロナの影響で資産運用を始める方が増えています。しかし、自分に最適な商品か判断できず悩む方は多いです。

ここでは、資産運用の知識がない方でも始められる方法を簡潔に解説します。また、運用に活かせる知識についてもお話しします。

資産運用について

資産運用は、金融商品を効率的に活用して、自己資産を増やすことを目的としています。

大きく価格変動する商品、値動きが少なく安全な商品などさまざまあるため、投資の目的を明確にし、資産運用の種類を学ぶことが大切です。

① 円預金

金銭を金融機関に預けると利子がつくため、資産運用として扱います。

【 円預金の種類 】
1.普通預金:いつでも引き出しができる
2.定期預金:普通預金と比べ金利が高いが、引き出しに制限がある
3.積立式定期預金:期日まで定額を毎月積み立てる

リスクは金融機関が破産したとき金銭の戻りがないこと。
預金保険制度により、1金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円+利息は保護されています。

安全な運用と言えますが、超低金利のため、銀行に金銭を預けても資産は増えません。

② 外貨預金

ドルなどの外国通貨で預金をすることで、円安局面によっては大きなリターンが見込め、円預金と比べ金利は高いですが、円高になると元本割れをするので注意してください。

外貨預金に預けるには日本円を外貨に交換し、日本で使うときは日本円に戻す必要があります。預け入れや払い戻しには為替手数料がかかります。

円預金と比較し、外貨預金はリスク&リターンが大きい商品となります。

③ 保険

月々の保険料が発生しますが、怪我や病気をした際にお金を受け取る仕組みが一般的ですが、資産運用の機能を備えた商品もあります。それは、貯蓄性がある保険商品です。

終身保険、養老保険、学資保険は資産運用の機能があり、その他には月々一定額を積み立てる個人年金保険もあります。

保険や個人年金は月々支払うもので所得控除が可能、税制面で優遇を受けられるため、大きな利点となります。

④ 債券

国・地方公共団体・企業が投資家などから資金を預かるときに発行する有価証券です。
株式や投資信託と比べ安全性が高く、収益性も安定している傾向にあります。

支払われる利息が定められているため、償還日まで運用すると収益額がわかります。
債券の注意点は、倒産や業績悪化に陥ると利息・償還金が受領できなくなる可能性があります。

⑤ 株式

株式を所有すると、その会社の出資者になります。
出資者を株主と呼び、株主総会で会社経営に意見を唱えたり、購入金額より高い金額で株式を売却すれば、譲渡益が得られます。

株式を所有すると、配当金や株主優待を受け取れる場合があり、配当金は年に約1・2回、利益がある会社の株主への還元、業績が伸びている会社は配当金の配分も大きくなるでしょう。株主優待制度は株式を一定数所有している方に企業から優待券・割引券・記念品などの特典が受けられます。

株式の利点は株主優待・配当金・譲渡益ですが、債券と比較すると値動きがあるため、リターン&リスクが大きく、初心者には注意点が多い。

銘柄や購入時期の見極めが重要視され、資産が倍になるケースや資産が半分以下になるケースがあります。業績悪化や倒産で所有の株式価値が0円になる場合もあるのです。

外国株式では、上記のリスクを含め、為替・政治・経済状況により、値動きが大きく変わるため、慎重に検討する必要があります。

上場株式に投資を検討している方は、NISA(考少額投資非課税制度)を視野にいれてみてください。大きな特徴は、上場株式などの配当や譲渡所得等が5年間非課税になり、NISA制度対象商品の場合、利益があっても税金は発生しません。

⑥ 投資信託

投資家から資金を集め、1つにまとめてプロが株式・債券などで運用し、利益を分配する仕組みです。

運用のプロは、経済動向を分析したり、企業・業界動向を調査し、投資の銘柄の選定、購入時期などをリサーチし、最適な資産運用を選びます。

銘柄や購入時期の見極めが困難だと感じている人は多いです。投資信託は専門家に任せるため、知識がゼロの方にもおすすめです。

投資信託の場合でも、価格変動・為替変動のリスクがあるため、慎重に検討しましょう。

初めての方におすすめな資産運用

安心してスタートできる資産運用を簡潔にご説明します。

① つみたてNISA

【 おすすめな人 】
安全に資産運用をしたい人
積み立て中でもお金を引き出したい人
初心者の人

2018年からスタートした長期、積み立て、分散投資を支援する非課税制度です。
今回ご紹介した制度は2018年以前に開始した、一般NISAとはことなります。

この制度の魅力は長期間積み立てが可能なこと、少額からスタートができる点です。

【 良い点 】
長期間の運用益&分配金が非課税
少額からスタートができる
積み立ての中にお金を引きだせる

【 悪い点 】
損した場合でも控除の対象外
選択できる金融商品に限りがある

②iDeCo

【 おすすめな人 】
将来に向けて積み立てを検討している人
節税をしたい人
初心者な人

正式名称は個人型確定拠出年金と呼ばれ、公的年金を保管する制度で、積み立てたお金は「60歳まで」引き出せません。

専用口座の開設、金融商品を選び月々積み立てを行う点はNISAと似ていますが、iDeCoは「年金」なのです。

【 良い点 】
掛金&投資利益が非課税対象
将来の積み立てが可能
5000円からスタートできる

【 悪い点 】
60歳までお金を引き出せない
加入手数料&管理手数料が発生する

口座開設や口座維持は金融機関で手数料がことなるため、事前に調べておきましょう。

③ 投資信託

【 おすすめな人 】
少額からスタートしたい人
投資先銘柄を自分で判断できない人
リターンに期待したい人

投資家か資金を集め、プロがまとめて運用し、利益を投資家に還元する金融商品です。
投資が初めての方でも安心して利用でき、少額からスタートできるなどの特徴があります。

【 良い点 】
プロに運用を任せられる
少額でスタートができる
初心者でもリターンが得られる

【 悪い点 】
タイムリーな取引ができない
コスト面が高い

投資信託はタイムリーな取引ができず、運用を専門家に託すため、管理費などの手数料が発生します。

④ 株式投資

【 おすすめな人 】
資産運用の知識がある人
リスク&リターンを受け入れられる人

会社に資金投資するため、会社の経営権を握ることを意味します。
倒産や業績悪化などで投資資産が0円になる恐れもあるのです。

経営状態によっては、配当金が分配されたり、株価があがれば売買益を得られるなどのことから大きなリターンが見込めますが、その分リスクも大きい。

【 良い点 】
大きなリターンがある
業績によって配当金の分配がある
株主優待などがもらえる

【 悪い点 】
元本の保障がない
金額が大きい

株式投資は最低でも数十万円程度のお金が必要で、リスクやリターンがある点を踏まえると投資に理解のある方や慣れた方がいいでしょう。

まとめ

今回は、知識が無くても始められる資産運用について簡潔に解説しました。

資産運用は難しいと思われていますが、実は知識が無くてもできます。
自分の目的に適した運用法を選択し、将来のお金を貯めましょう。

 

【 資産運用で大切なポイント 】
リターン&リスク
コスト
投資に費やせる時間
制度
運用方法

COQUELICOT編集部

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