ビジネスアナリストの デファクトスタンダードCBAP®

ここ4年ほどで注目が高まってきている資格「CBAP®」はご存じですか?
キャリアアップを目指すビジネスアナリストにとって必須の資格になりつつあります。

CBAP®ってどんな資格?

CBAPⓇ(Certified Business Analysis Professional)は、5年以上の経験豊富なビジネスアナリシス実務経験者を認定するための資格試験です。
CBAPⓇは、ビジネスアナリシスの知識体系であるBABOKⓇ(Business Analysis Body of Knowledge)に基づいた試験であり、IIBA(International Institute of Business Analysis)が実施しています。

海外ではすでにデファクトスタンダードとなっているCBAP®ですが、もともとはカナダに本部があり英語での試験だったため、日本では馴染みがありませんでした。

2018年よりCBAP®日本語版が実施されるようになり、少しずつ日本での認知度が高まってきています。この先CBAP®が注目の資格となることは確実です。

ビジネスアナリシスとは

ITなどの的確なソリューションを導くための業務分析・要求分析のことで、それを行う人がビジネスアナリストであり、CBAP®とは広範なビジネスアナリシスの経験を持つプロフェッショナルの認定です。

 

ビジネスアナリストの必要性

日本ではあまりなじみのない職業ですが、海外では一般的な職業です。DXの時代、ビジネスアナリストのニーズは国内外で広まっています。
ITプロジェクトのうち、34%のプロジェクトは成功し、15%のプロジェクトは失敗し、残りの51%のプロジェクトは何かしらの問題が起こっています。
失敗や問題の起きるプロジェクトの原因は期限超過・予算超過・機能未達などの要件定義を不足です。
この要件定義を行うのがビジネスアナリストの役割です。
BAがいることによって、プロジェクトの成功へとつながる可能性が高まるのです。
今後、日本でもよく知られる職業になっていくこと間違いなしです。

IIBAによって開始されたBA認定には4つのレベルがあります。

レベル1 :ビジネス分析のエントリー証明書(ECBA™)
レベル2 :ビジネス分析における能力の認定(CCBA®)
レベル3: 認定ビジネス分析プロフェッショナル(CBAP®)
レベル4: 認定ビジネス分析ソートリーダー(CBATL)
CBAP®はレベル3となっていて、資格を持っていればレベルの高いビジネスアナリストであることを証明できます。

 

受験するには資格が必要

CBAP®の試験を受験するには、
1.過去10年間に7,500時間以上のBusiness Analysis実務経験を積むこと
2.過去4年間に、最低35時間の専門能力開発教育を受けること
3.上司、クライアント、CBAP®資格保持者などの2人の推薦があること
以上3つの条件を満たすことが必要です。


CBAP®を取得する3つのメリット

会社やクライアントからの評価が上がる

CBAP®を持っている1番のメリットは、会社からの評価が格段に上がることです。経験と能力の証明であるCBAP®を持っていることで、企業からもクライアントからも信頼を得ることができます。 BAがキャリアアップするには 欠かせない資格です。

 

給料が上がる

企業からの評価が上がるため、給与もアップします。 CBAP®取得者の平均年収は$84079(日本円で約840万円)、ノンホルダーは$71738(日本円で約717万円)となっていて、取得者のほうが給与は約17%高いというデータが出ています。

 

BAとして能力が高まる

CBAP®取得に向けて、「BABOK®」というグローバルスタンダードとして確立されているビジネスアナリシスの知識体系を勉強します。BABOK®は要件定義のためのフレームワークと言われています。業務に落とし込むまでの一連の手順・観点・概念を学ぶことができます。
つまり、BABOK®の知識を身に着けることでビジネスアナリストとしての実力をさらにアップさせることが出来ます。

 

CBAP®の資格更新プログラム

CBAP®は、資格取得から3年ごとに更新をする必要があります。その理由は、2つです。

1.専門分野の変化に対応していることを確認するため

2.専門職の地位向上に貢献していることを確認するため

更新プログラムは、CBAP®資格の取得者が、専門能力開発を継続していくことを支援するものです。

IIBA Japanは更新プログラムの目的を5つ公表しています。
1. CBAP®資格保有者が、専門能力開発を継続することを奨励する。
2. 個々人の学習を奨励し、承認する。
3. CBAP®資格保有者が、専門性に立ち返ることを奨励する。
4. 専門能力開発のアクティビティを記録するために、標準的かつ客観的なメカニズムを提供する。
5. CBAP®資格保有者のグローバルな認知と価値を維持する。

資格を更新することによってビジネスアナリストとしてのスキルを磨き続けることができます。

取るなら今がベスト!

CBAP®取得者は2020年11月末の時点でたったの13,789人、日本国内に限るとまだたったの108人しか取得していません。

それでも2020年4月時点では9000人程度しか取得者はいませんでしたので、資格取得者は急増してきています。
今は認知度は低くとも、注目されてきている資格ということがわかります。

海外ではデファクトスタンダードとなりつつあるCBAP®ですが、英語での受験が必要だったために日本での注目度は低くなっていました。
日本語での受験が可能となった今、日本でも取得を考えるBAが増えてきています。

まだ資格を持っている人が少ないうち取得することで価値も高まります。今がチャンスです!

 

CBAP®を取得してキャリアアップ!

CBAP®を取得して、実務経験の証明による信頼アップ、そして何よりビジネスアナリストとしての実力を高めるためにもCBAP®取得を目指してみませんか?

 

COQUELICOT編集部

投稿者プロフィール

編集部では、ライターさんを募集しております!
当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製を固く禁じます。
Unauthorized copying prohibited.

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめIT記事

  1. 従来、日本での雇用(就職)は、終身雇用で、新卒一括採用、年功序列賃金と併せて「日本型雇用(メンバーシ…
  2. 男性の職業と思われがちなIT業界、少ないですが女性の人数も増えてきています。実は女性が働く場としてI…
  3. パソコンの作業って面倒くさいし時間がかかりますよね。そこで役に立つのが「ショートカットキー」です!使…
  4. いま流行りのアジャイル開発の重要な役割を担う「アジャイルスクラムマスター」になるべくスクラムマスター…
  5. 転職に人気なIT業界の代表的な職業「プログラマー」はプログラムを書く人?システムエンジニア(SE)と…
  6. IT業界では「未経験者可」「未経験者歓迎」という求人が多く出ています。本当に未経験でも大丈夫なのか?…
  7. いま国内外で注目を浴びはじめているビジネスアナリストのための資格CBAP®。合格の難易度が高いのはも…

編集部のおすすめ

  1. データベースエンジニアの需要は高まると言われることもあれば、落ちていくと言われることもあります。なぜ…
  2. スクールで学んだほうがいいか、独学でがんばるのか?プログラミングを学ぶときに必ず出る悩みの1つです。…
  3. 従来、日本での雇用(就職)は、終身雇用で、新卒一括採用、年功序列賃金と併せて「日本型雇用(メンバーシ…
  4. ホームページを作成したいけど何から始めるべきなんだろうって思ったことはありませんか?また、webデザ…
  5. ポイ活アプリを使ってお小遣い程度でいいから貯めたいけど、たくさんある中でどれが一番いいのか分からない…

おすすめライフスタイル

  1. 従来、日本での雇用(就職)は、終身雇用で、新卒一括採用、年功序列賃金と併せて「日本型雇用(メンバーシ…
  2. ポイ活アプリを使ってお小遣い程度でいいから貯めたいけど、たくさんある中でどれが一番いいのか分からない…
  3. セキュリティエンジニアは情報セキュリティに関する技術や知識を使って情報を守ります。具体的には不正アク…
  4. Excelの「マクロ」とは、Excelの作業を自動化させるもの。Excelで同じ作業を頻繁に行うなら…

ピックアップ記事

  1. データベースエンジニアの需要は高まると言われることもあれば、落ちていくと言われることもあります。なぜ…
  2. ipadを買うならGoodNotes5は絶対入れるべき!たったの980円でプライベートでも仕事でも大…
  3. 簿記とは、家計簿・お小遣い帳と一緒でお金の流れを管理・把握するための手段です。会社で行う簿記とは、最…
  4. 2022年の夏はネオンカラーが流行ってテレビやSNSなどで特集がされることもありました。少し気が早い…
ページ上部へ戻る